こんにちは、すなっちゃんです。スペインも「ありがとう」と「こんにちは」と「いいえ」だけで何の問題もなく旅行できました。ジェスチャーと英語最強です。
さて、以前、私は「データ中毒者」であると言っていたのを覚えていますでしょうか?
覚えていなくても、私が発信する内容は基本的に何らかの裏付けされたデータが必ずあることは気づいている方も多いと思います。
そして、今の市場に対する姿勢も同じです。数ヶ月前まではずっと強気でしたが、私が注目するデータ、チャート、経済指標などが弱くなってきた時、「弱気に転じるべきだ」と述べました。結果的に今の市場を見ると、正しい選択だったと言えると思います。
そして、こうも伝えました。「再び強気に転じるには、強気に転じるための証拠と客観的な指標の改善が必要である」と。
今、この強気に転じるための材料が揃い始めています。
ただ、ここからが重要です。今は援軍がやっと着いたような状況なので、ここから勝利を収めないといけません。
現在(2025/4/26)、S&P500は2025年4月2日以来の高値圏で推移しています。ただし、2月中旬に記録した史上最高値と比較すると、いまだに-10.2%下落した水準にあります。
一方、前年比で見ると、+9.5%のリターンを確保しており、表面的な混乱とは裏腹に、リターン自体は非常に健全なものとなっています。
ここで考えなければならないのは、「果たして本当に市場はニュースの見出しが伝えるようなカオス状態なのか?」という点です。
4/13に投稿した記事で、私は「極端な動きが発生するのは市場に異常事態が発生しているわけではなく、むしろ長期的な視点では普通なことであると述べました。

実際、今の市場には、
過去に例を見ないような極端な指標や稀なシグナルが発生している という、歴史的に見ても「困難な局面」である一方で、リターンという観点ではきわめて通常運転である という、相反する現象が同時に起きています。
ここからは、私が再度株式市場に対して強気に完全に戻るための必要な条件の最新動向を説明していきます。
それではいきましょう。
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完全に強気に転じるためには
ここ数週間にわたり、私は独自の分析調査から得たデータや、他のアナリストによる強気寄りの分析を数多く紹介してきました。そして、これらの分析は、今後12か月間にわたる米国株式市場に対して、客観的に見てポジティブな見通しを示すものだったと思います。
具体的には、
- 中期・長期では上昇余地がある
- ただし短期的にはボラティリティが高まり、下振れリスクも存在する
という、期間によるリスク/リターンの違いを指摘する内容だったと思います。
そして、これまで紹介してきた分析のいずれも現時点では無効化されていないため、私はX上で次のような投稿を行いました。

トランプ大統領によるパウエル議長の解任撤回や、関税に関する穏やかな姿勢を示したニュースなどが一気に重なったことにより、今のところは(ありがたいことに)結果が外れていますが、株式市場の動向を判断するまでにはまだ2.5週間残されています。最終的な結果については、期間終了後に改めて分析内容を投稿する予定です。
さて、ここで私が以前から「株式市場に再び強気スタンスを取る条件」として挙げていたものの一つに、「ブレドス(breadth )の発生」があったことを覚えていますでしょうか?コミュニティではつい最近改めて説明したので、覚えている方も多いと思います。

ブレッドスとは、市場全体の広範な上昇圧力を示す重要な指標であり、過去すべての主な大規模な上昇の前に観測されてきたシグナルです。
そして、ついに先週、最も有名なブレッドスを示す指標の一つ、Zweig Breadth Thrustが正式に発生しました。

簡単に説明すると、これは強気勢にとって非常に心強いシグナルであり、市場の将来リターンに大きな影響を及ぼすものです。さらに、私がこれまで共有してきた他の強気シグナルにも上乗せしてくれる形となりました。
歴史的データを見ると、このシグナルが発生した後のS&P500は、中央値・平均ともに、1年後のリターンが約+24% という非常に高いパフォーマンスが確認されています。
このような客観的データを無視するのは、投資家として賢明ではないです。この指標が過去にほとんど「負けなし」であるという有効性を考慮すれば、今後1か月、3か月、6か月、12か月を見据えた強気シナリオを支持する十分な根拠が整ったと考えられます。
この結果、私は改めて今、「強気になる準備が整ってきた」と考えています。
ただ、ここで重要なのは、単なる歴史的データに基づく期待だけに縋るのではなく、実際の価格構造を詳細に分析し、強気市場への移行を裏付けることです。
私は、過去の分析だけでは絶対に結論を急がず、現実の市場の動きと照らし合わせながら、最終的な投資判断を行っていきます。
詳しく説明していきましょう。
6か月・12か月移動平均線(EMA)
私は、今年2月から3月にかけて、6か月移動平均線(EMA)と12か月移動平均線(EMA)の重要性について繰り返し説明してきました。
客観的に見て、過去のすべての強気相場は、S&P500が6ヶ月および12ヶ月EMAの上で推移している時に発生してきました。
そのため、私は以前から「このレンジを下抜けた場合、保守的な姿勢から弱気な姿勢へと転換する」とお伝えしていました。
そして実際、3月中旬ごろにこれらを下回ったことで、私が設定していた「弱気転換の条件」が満たされました。
その際、私は感情に左右されることなく、弱気への転換のタイミングと判断し、記事で投稿しました。
金曜日の終値時点でも、S&P500は依然として弱気転換時よりも低い水準にあります。

つまり、このシグナルを活用していた投資家は、市場の投げ売りによる影響を比較的早く軽減し、同時に精神的余裕を得ることにも成功したことになります。
過去にも述べた通り、S&P500に対して再び強気の姿勢に転じる条件のひとつは、「S&P500が6ヶ月/12ヶ月 EMAを再び上回ること」です。
この主張を裏付けるために、この2つのEMAを上回ったタイミングを、過去の動きを見ながら確認していきましょう。
2016年中盤以降、同様のシグナルは8回発生しており、以下のタイミングでは大きな成功を収めました。
- 2019年1月
- 2020年5月
- 2022年12月
- 2023年1月
- 2023年3月(このときはZweig Breadth Thrustも同時発生)
一方で、シグナル発生後により低い安値を付けた、いわゆる「失敗シグナル」は以下の2回のみです。
- 2022年3月
- 2022年8月
とはいえ、仮にこれらの失敗シグナルの発生時にS&P500を買い、ホールドしていた場合でも、長期的にはプラスリターンを得ることができています。
具体的には、
- 2022年3月シグナルからは+21.6%上昇
- 2022年8月シグナルからは+29.2%上昇 しています(直近の下落を考慮しても、です)。
このように、現在のS&P500は依然として6/12ヶ月 EMAの下に位置していつるということは、客観的かつデータを信じて判断する私のような投資家たちは、まだ「オールクリア」を待っている段階であることがわかります。
私はこれまで何度も強調してきましたが、
「早くポジションを取って間違えるより、遅れても正しくポジションを取るべき」 という考え方を重要視しています。
3か月ウィリアムズ%R(Williams%R)分析について
上昇トレンドを定義する際には、いくつかの重要な特徴があります。代表的なものは以下の通りです。
- 価格が各移動平均線の上に位置していること
- 短期>中期>長期の順で、移動平均線が強気の並び順になっていること
- それぞれの移動平均線が上向きになっていること
- 買われ過ぎ状態、すなわちモメンタムの加速が見られること
この中でも、私が特に重視しているのが、ウィリアムズ%R(Williams%R)を用いた買われ過ぎの測定です。
これまでにも、この指標を、複数の期間設定や、日足・週足・月足といった異なる時間軸に適用しながら、様々な局面で活用してきました。
今回紹介するのは、S&P500を対象に、60日設定のWilliams%Rを用いた最新の分析です。
なぜ「60日設定」なのかというと、一般的に金融市場では1か月あたり20営業日とされているため、60日間はちょうど3か月間の動きを評価できるのです。
この60日設定のWilliams%Rを使い、2018年以降、売られ過ぎ状態から買われ過ぎ状態へ完全に振り切ったケースを一つひとつ調べてみました。



過去のパターンを振り返ると、このシグナルは非常に強力なサインとなってきたことがわかります。
例えば、2022年の弱気相場の中でも、この指標は2022年8月のみ強気シグナルを出しましたが、それ以前の弱気相場(初期〜中盤)では一度も誤ったシグナルを出していませんでした。
また、それ以前の重要なタイミングでも同様です。
- 2019年2月にシグナルが点灯したとき、2018年第4四半期の安値を示唆
- 2020年5月にシグナルが点灯したとき、2020年第1四半期の安値を示唆
- 2022年11月にシグナルが点灯したとき、2022年第4四半期の安値を示唆
さらに、仮に2024年8月(円キャリートレードの巻き戻し直後)にこのシグナルを使ってポジションを取った投資家も、現在の時点ではトントンの水準に位置しています。
では、現在このシグナルはどうなっているのでしょうか?
結論から言うと、まだシグナルは発生していません。
ここで重要なのは「まだ」という点です。
今後、1か月後か、4か月後かは分かりませんが、もしこのシグナルが発生すれば、投資家にとっては極めて重要な意味を持つことになると思います。
つまり、このシグナルを見逃さず、慎重かつ辛抱強く市場の動きを見守る必要があるということです。
このシグナルが発動するためには、市場にさらなる上昇が必要になりますが、私たちが目指すべきは、先ほども言ったように、「遅れても正しいエントリー」 であり、「早すぎて間違ったエントリー」を避けること です。
例えば、2022年3月〜4月のケースを振り返ってみましょう。

当時、シグナルはあと少しでシグナルが発生するところまで行きましたが、結局買われすぎ圏には到達しませんでした。
もしこの時、「シグナルが発生するのを待つ」という戦略を取っていれば、高値掴みを避け、6月までに発生した-21.6%の大幅下落を回避できたのです。
もちろん、この指標も絶対合っているわけではありませんが、非常に強力な指標であることは間違いないことがわかると思います。
また、注目すべきポイントはもう一つあります。それは、これまで多くのシグナルが、S&P500が6/12ヶ月 EMAを再び上回ったタイミングとほぼ同時に発生しているのです。
つまり、
- 中期・長期移動平均
- モメンタムを示す系の指標(60D日W%R)
この二つを組み合わせることで、より強力で精度の高い判断材料を得ることができるのです。
短期的な判断基準
上昇トレンドの特徴を考えるとき、これまで述べてきたように移動平均線は非常に重要な役割を果たしてくれます。
ただ、問題は短期的な動きです。
今、私たちが直面しているのは短期的な下落トレンドであるため、短期的な移動平均線が特に重要になってきます。
もしこの短期的な下落トレンドが終了するのであれば、市場に短期上昇トレンドが復活したという「客観的証拠」が必要になります。
では、具体的にどのような状態がそれに該当するのでしょうか?
それは、
- 株価が短期移動平均線の上で推移
- それらの移動平均線の傾きが上向きになること
この2つがあると思います。
そして、私の発信する内容を長い間追ってくださっている方なら、ここで見るべき移動平均は何となく察すると思います。
- 21日EMA(短期)
- 55日EMA(中期)
- 200日EMA(長期)
この3つです。
私の経験上、市場のトレンドを判断し、実際の売買行動を最適化する上で、これら3本のEMAは非常に効果的であることがわかっています。
特に注目すべきなのは、これらのEMAが下落トレンドを示していた後に、初めて強気の並び順に転換したケースです。
つまり、株価が21日EMAの上に位置し、21日EMA>55日EMA>200日EMA という順序に整った瞬間を指します。
この条件を満たしたケースは、何回あるでしょうか?
2020年以降で調べてみました。


これを、見るとわずか4回しかないですが、成功率は75%と非常に高く、極めて注目すべきシグナルであることがわかると思います。
では現在の状況はどうでしょうか?
このチャートを見てみると、「株価は21日EMAの上にあるが、依然として55日EMAおよび200日EMAの下に位置し、さらに、21日EMAも55日EMAを下回り、55日EMAも200日EMAを下回ったままという状態である」ことがわかると思います。
つまり、依然として下落トレンドの特徴を示しているのです。この状態が改善されない限り、短期的な上昇トレンドが回復したとは言えません。
したがって、正式な短期上昇トレンドへの転換を確認するためには、これらのEMAのさらなる改善が必要不可欠です。
この転換が、2週間後に起こるかもしれませんし、2か月後になるかもしれません。
誰にも正確なタイミングはわかりませんが、「どのような条件を待つべきか」は明確に整理できたと思います。
さらにここで、もう一段深く掘り下げたいと思います。
実は、先ほど挙げた4回のシグナルのうち、2回は、正式なダウントレンドシグナル(価格<21日EMA<55日EMA<200日EMA)を伴わずに発生していました。
具体的には、2022年第1四半期と2023年11月 の2回です。
このため、「完全な下落トレンドの状態から、完全な上昇トレンドに転換したシグナル」のみに絞って分析し直すと、さらに精度の高い判断が可能になります。
すなわち、
- 株価が21日EMA<55日EMA<200日EMAというダウントレンド構造から、
- 株価>21日EMA>55日EMA>200日EMAというアップトレンド構造へ完全に転換する
この完全な転換が確認されたケースに絞るのです。
このより絞り込んだ条件を満たしたシグナルは、2015年以降わずか4回しか発生していません。



しかも、そのすべてでS&P500はその後、力強いリターンを生み出してきたことがわかると思います。
この結果は、このシグナルの有効性を改めて裏付けるものであり、今後も継続して監視する重要性を強く示していると言えるかと。
ナスダック100指数の200日移動平均
現在、私はナスダック100指数の200日移動平均SMA/EMAにも注目しています。なぜなら、S&P500と比較して、ナスダック100の200日MAのシグナルの方が、より一貫性があり、意味のある結果を示してきたからです。
もちろん、S&P500の200日MAを引き続き注目することも重要だと考えていますが、ナスダック100の方がより大きなリターンを生み出す可能性が高いとも考えています。
ナスダック100は、200日SMA/EMAを下抜けた後、再び上抜け、そしてその上に留まった場合、常に良い結果が続いてきました。
では、現時点でこの指標はどのような状況にあるのでしょうか?
チャートを見てみると、ナスダック100は依然としてこの2つの移動平均の下にあり、さらに3月の再テスト局面ではレジスタンスとして働いていたことが確認されています。
現在、ナスダック100がこの水準を上抜けるためには、4.1%の上昇が必要です。個人的には、この4.1%の上昇を待ってからブレイクアウトの確定を判断していいと思っています。
何度も言いますが、私は1日でも早く強気に戻ることを願っています。ただ、今のところ、確認してきたデータに基づく限り、十分な強気の証拠は揃っていません。
良いニュースとしては、今後数週間のうちに、強気シグナルが発動する可能性が十分にある点です。だからこそ、私は今すぐに結論を急ぐのではなく、強気条件が実際に満たされたことを確認してから、姿勢を変えていきたいと思っています。
警戒サインの最新状況
2月24日、私は次の3つの重要な市場動向に対して懸念を述べていました。
- 均等加重の一般消費財株 vs 生活必需品株(RSPD/RSPS)の下落
- S&P500 vs 米国債(SPY/TLT)の比較チャートが下落
- クレジットスプレッドの拡大と新安値更新の失敗
それでは、それぞれの指標が今どうなっているか、現状を見ていきましょう。
クレジットスプレッド

まず、クレジットスプレッドは、木曜日の終値時点(※データ更新は1日遅れ)で、高値をつけた後に下落し、4月2日以来の低水準まで戻してきています。
とはいえ、これだけでは十分とは言えず、ビットコインの強気確認や株式市場の強気シグナル達成を確実にするためには、さらに進展が必要だと考えています。
株式 vs 国債(SPY/TLT)

S&P500を米国債ETF(TLT)と比較したこのチャートは、ここ数か月間共有してきた重要なレンジ、すなわち125日EMAと250日EMAの周辺で推移しています。
なぜこの2つの長さが重要なのかを改めて説明すると、250営業日=約1年間、そして125営業日=約半年間 に相当し、それぞれ6か月・1年ベースの市場平均を示してくれるからです。
このレンジは、2020年中盤から2025年第1四半期まではサポートとして機能してきましたが、現在は初めてレジスタンスとして機能し始める可能性が出ています。
ここでも強気勢に求められるのは、このレンジを明確に上抜けることです。
この突破も、私が再び強気スタンスに転じるための条件の一つです。
一般消費財 vs 生活必需品(RSPD/RSPS)

均等加重で見た一般消費財株(RSPD)と生活必需品株(RSPS)の比較チャートについては、現時点で特筆すべき明確な構造変化は見られていません。
確かに、ここ最近でダブルボトムの兆しが現れたり、わずかに持ち直し始めた 様子はありますが、まだ勝利宣言をするには早すぎます。
このセクター間の力関係については、さらなる明確な改善が必要だと考えています。
戻し売り戦略を無効化するための条件
私は今、短期的な上昇を利用した戻し売り戦略が妥当という姿勢をとっていますが、これを無効化する条件は非常にシンプルです。
次の3つがすべて満たされたとき、私は正式に戻し売りの姿勢を取り下げ、押し目買い戦略へ完全移行する予定です。
その条件とは:
- RSPD/RSPSが新たな高値を更新
- SPY/TLTが新たな高値を更新
- クレジットスプレッドが新たな安値を更新
上記の3つが揃った場合、私は心の底から強気姿勢に転じると明言します。
私は、市場に対してどのような見方をするにしても、明確な条件と、それが満たされたかどうかを冷静に判断する姿勢こそが、最大の成功要因だと考えています。そして、実際にそれを今まで一貫してきた結果、利益をあげられてきました。
ぜひよかったら参考にしてみてください。
今回はこれで以上となります。ありがとうございました。
